「たかが頭痛で病院に行かない」という人は案外多く、頭痛持ちの方の約9割はそのまま放置、もしくは市販薬を飲んで様子をみているようです。しかし、その頭痛は放置しておいてもよいのでしょうか。 場合によっては、一瞬の判断で人生を左右することもあります。
くも膜下出血になっていても、歩いて外来に来る方がいます。くも膜下出血は「1/3が死亡」、「1/3が後遺症」、「1/3が社会復帰」と言われていますが、初回の破裂で治療をすると助かる場合があります。(再破裂時すればするほど、重症化する) 「いつもと違うような頭痛、気になるようなら診察を受けて下さい」 この一言で助かる方もいます。 「頭痛は本人にしか分からない」のですが、もし頭痛に苦しんでいる方がいれば「一度は頭の検査をした方が良いですよ」と声を掛けて下さい。早期発見で助かる命もあります。
頭痛は大きく分けて二つのタイプがあります。
頭の中に何か病気がある場合(二次性頭痛)
頭の中に何も病気がない場合(一次性頭痛)
特に一次性頭痛といわれる頭痛は、「頭のMRI・CTで異常ないから大丈夫」と言われて放置されることが多いです。 確かに命に関わることは少ないですが、ご本人の生活や仕事の支障になることは多いです。 市販薬を飲んで様子をみている場合は、薬物乱用頭痛となり頭痛薬を服用しないと頭痛になるという本末転倒な状況になることがあります。頭痛が1週間以上長引く場合は、診察をお勧めします。
頭痛には様々な種類の頭痛があります。
的確な診断のためには、頭の検査だけではなく、詳細な問診が大切です。
頭痛外来をご希望の方は
頭痛外来の問診票 (pdf)を記載の上、来院して頂くとスムーズです。
小児の慢性頭痛については、脳の疾患だけでなく、小児特有の発達についても診療する必要があり当院では診断治療を行うことは出来ません。
特に不登校があるお子さんは心理療法やカウンセリングも必要となります。
小児神経専門医のいる施設は以下のリンクから探すことが出来ますのでご参考にして下さい。
頭痛インパクトテスト(HIT-6) | 頭痛の重症度を評価します。
頭痛の支障度(MIDAS) | 過去3ヶ月間の頭痛の支障度を評価します。
頭痛ダイアリー(pdf)